大阪府 吉村知事 まん延防止等重点措置の適用 国に要請の考え

新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、大阪府の吉村知事は、21日に国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請する考えを示しました。生活圏が重なる兵庫、京都と3府県で要請する方針です。

感染が急拡大する中、大阪府の吉村知事は20日、記者団に対し、兵庫県の斎藤知事から、まん延防止等重点措置の適用を要請する方針だと、電話で報告を受けたことを明らかにしました。

そのうえで「大阪府も近く病床の使用率が35%となって、重点措置の要請基準に達する可能性が高い」と述べ、21日に府の対策本部会議を開いたうえで、国に重点措置の適用を要請する考えを示しました。

対象地域は府内全域とし、国の基本的対処方針が今のままなら、これに沿って飲食店に対する時短要請などを行う方針です。

一方で、吉村知事は「国には基本的対処方針をオミクロン株の特性に応じて見直すよう求めていく。専門的な知見を生かして判断してほしい」と述べました。

感染の急拡大を受けて、大阪、兵庫、京都の3府県は19日、いずれかの府県が重点措置の適用を要請すべきだと判断した場合には、そろって対応する方針を決めていて、3府県はこの方針に沿って今回の要請を行うことにしています。