東京都 新型コロナ 8638人感染確認 2日連続過去最多

東京都内の20日の感染確認は8638人で、2日連続で過去最多となり感染の急拡大が続いています。
65歳以上はこれまでで最も多い487人となり、若い世代だけでなく高齢者にも感染が広がっています。

東京都は20日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」までの男女合わせて8638人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

19日の7377人を上回ってはじめて8000人を超え、1日の感染確認としては2日連続で過去最多となりました。

また、20日までの7日間平均は、前の週の3.6倍の5386.1人となりました。

これまでで最も多かった第5波の去年8月19日の4923.4人を上回り、初めて5000人を超えて過去最多となり、急速な感染拡大が続いています。

20日に感染が確認された8638人の年代別は
▼10歳未満が781人、
▼10代が976人、
▼20代が2617人、
▼30代が1550人、
▼40代が1251人、
▼50代が775人、
▼60代が340人、
▼70代が201人、
▼80代が111人、
▼90代が34人、
▼100歳以上が2人です。

感染の急拡大にともなって年代別でも過去最多が目立ち、20日は90歳以上を除くすべての年代で過去最多になりました。

若い世代の感染が多く20日は10歳未満から30代までが全体の7割近く(68.6%)を占めています。

一方、65歳以上の高齢者もこれまでで最も多い487人となり、2日連続で過去最多となりました。
若い世代だけでなく高齢者にも感染が広がっています。

このほか、半数近くの4024人(46.6%)はワクチンを2回、接種していました。

20日感染が確認された8638人のうち、感染経路がわかっているのは3109人です。
このうち、最も多いのは「家庭内」の1790人で、およそ58%に上りました。
次いで「施設内」が593人で過去最多となりました。
3つの大学の学生寮でクラスターが確認されたほか、大学の部活動や高校、小学校、保育園でもクラスターが確認されています。

都の担当者は「学生寮など、同じ生活空間でコミュニケーションを取るような場所で感染が拡大している。都が作った自宅療養のためのリーフレットなどをチェックして対策を徹底してほしい」と話しています。

このほか、入院している人はことし初めて2000人を超えて2024人となりました。

また、自宅で療養している人は19日から3500人近く増えて、1万8913人となりました。

都の担当者は「今後、感染拡大は続くとみており、21日からまん延防止等重点措置の期間が始まるが、改めて外出自粛や3密の回避など基本的感染防止対策の徹底にご協力をお願いしたい」と話しています。

一方、都の基準で集計した20日時点の重症の患者は、19日より1人減って9人でした。

死亡した人の発表はありませんでした。