北朝鮮 ICBM発射実験や核実験の中止 見直しの検討示唆

北朝鮮は、4年前にアメリカとの史上初の首脳会談を前にして表明していた、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験や核実験の中止について、見直しを検討することを示唆しました。
北朝鮮が掲げる「国防5か年計画」には、固体燃料を用いたICBMの開発推進や、核兵器の小型化・軽量化などが盛り込まれており、加速する核・ミサイル開発に対し関係国の警戒が一層強まりそうです。

20日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の出席のもと、党政治局会議が19日に開かれたと1面で伝えました。

会議では、アメリカとの関係について、米韓合同軍事演習の継続や、北朝鮮に対する制裁強化などを挙げて「アメリカの敵視政策と軍事的脅威がこれ以上黙認できない危険なラインに達した。アメリカ帝国主義との長期的な対決に徹底して準備しなければならない」とする方針を決定したとしています。

そのうえで「われわれが主導的に取った信頼構築措置を全面的に再考し、暫定的に中止していたすべての活動を再稼働する問題を迅速に検討するよう、該当部門に指示した」として、北朝鮮が史上初の米朝首脳会談を前にした2018年4月に表明していたICBMの発射実験や核実験の中止について、見直しを検討することを示唆しました。

キム総書記が去年1月に示した「国防5か年計画」には、固体燃料を用いたICBMの開発推進や、長距離弾道ミサイルの1万5000キロ圏内の命中精度の向上、核兵器の小型化・軽量化などを進めることが盛り込まれています。

北朝鮮はこの計画に従い、ことしに入って4回、合わせて6発の弾道ミサイルを日本海に向け発射していて、加速する核・ミサイル開発に対し関係国の警戒が一層強まりそうです。

木原官房副長官「情報の収集と分析に努める」

木原官房副長官は、記者会見で「北朝鮮メディアの報道は承知しているが、ひとつひとつに政府として答えるのは差し控えたい。政府としては、北朝鮮情勢について軍事動向も含め、平素から重大な関心を持って情報の収集と分析に努めている。引き続き今後の動向を注視していくとともに、北朝鮮の完全な非核化に向けて、日米、そして日米韓で緊密に連携していきたい」と述べました。