共通テスト 6科目で過去最低点も 得点調整行われない見通し

ことしの「大学入学共通テスト」の平均点の中間集計が発表され「数学I・数学A」など6つの科目で過去最低点になりました。一方、選択科目による得点調整は行われないとみられます。

大学入試センターは19日、全国53万人が出願した「大学入学共通テスト」の本試験について、24万人余りの平均点の中間集計の結果を発表しました。

それによりますと、「数学I」「数学I・数学A」「生物基礎」「化学」「生物」「フランス語」の6つの科目で、大学入試センター試験が始まった平成2年以降、最低の点数になりました。

なかでも多くの受験生が受けた「数学I・数学A」の平均点は100点満点で40.25点と、これまで最低だった平成22年の48.96点を8点以上下回っています。

大手予備校「河合塾」の近藤治主席研究員は「今回の試験は目新しい出題が目立ち難しかった。落ち込んでいる受験生も多いと思うが『自分だけではない』と冷静に見極めてもらいたい」と話しています。

一方、「地理歴史」「公民」それに「理科」の一部の選択科目で得点調整を行うかどうかは21日に公表される予定ですが、検討の目安となる平均点の差が20点以上開いた科目がないことから、得点調整は行われないとみられます。