島根県 「まん延防止」適用で国と協議 来週にも正式要請の方針

島根県の丸山知事は、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて、まん延防止等重点措置の適用の要請に向けて国と協議を進めていることを明らかにしました。

丸山知事は、島根県内でも1日に発表される新型コロナウイルスの感染者数が、3日連続で過去最多を更新するなど、感染が急拡大していることを受けて、19日に県庁で、「まん延防止等重点措置」の適用の要請に向けて内閣府と協議を始めたことを明らかにしました。

対象の地域は、島根県内でも特に感染者が増加している浜田市、出雲市、益田市、江津市、それに邑南町の5つの市と町とする方向で協議を進めるということです。

一方、飲食店への時短要請や酒類の提供の自粛要請については今後、検討するということです。

丸山知事は来週にも正式に政府に適用を要請する方針です。

丸山知事は、「適用を求めていくべき段階となった。収束につながるには十分ではないかもしれないが、飲食店などでの感染防止対策への効果はあると期待している」と述べました。

県内5市町の小中高に休校要請

また丸山知事は、特に感染者が増えている5つの自治体に対し、小中学生を対象に今月22日から31日まで出校停止とするよう要請しました。

また、5つの自治体にある県立高校の1年生と2年生を対象に同様の要請を行いました。

島根県の丸山知事は19日午後、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が50人を超え、特に感染者が増えている浜田市、出雲市、益田市、江津市の市長、それに邑南町の町長とオンラインで会談しました。

この中で丸山知事は、感染拡大のリスク低減と、適切な医療提供体制を確保する必要があるなどとして、小中学生を対象に今月22日から31日まで、出校停止とするよう要請しました。

丸山知事は参加した市長から対象とすべき学年などを問われたのに対し、小学4年生から6年生と、中学1年生と2年生を対象とするのが適切だという考えを示しました。

また丸山知事は、県教育委員会に対し、5つの市と町にある県立高校の1年生と2年生を対象に同様の要請をしたことを明らかにしました。

会議のあと丸山知事は、「家庭での感染が学校に持ち込まれ、さらに拡大するリスクを回避するために判断した。一方で、感染防止対策と子どもの教育という社会活動を両立させるため、期間の延長は考えていない」と述べました。