尾身会長“オミクロン株 特徴にふさわしい効果的な対策を”

新型コロナ対策をめぐり岸田総理大臣は総理大臣官邸で、政府の分科会の尾身茂会長、厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長、政府の分科会メンバーで川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長らと面会しました。
そしてオミクロン株への対応をめぐって意見を交わし、尾身会長らはオミクロン株の感染力は従来の株とは異なるとして、特徴にふさわしい効果的な対策を早期に講じることが重要だといった考えを伝えました。

18日午前、岸田総理大臣と会談した政府の分科会の尾身茂会長は会談のあと報道陣の取材に応じ「オミクロン株の感染が拡大している地域では早期にオミクロン株にふさわしい対策をとることが重要だと総理に申し上げ、それを中心にいろいろと議論をした。こうしたことについては総理も十分に同じような理解をされていると思う」と述べました。

また適用地域の拡大が検討されているまん延防止等重点措置については「きょうは具体的な期間や地域の話はなかったが、総理には諸外国の例をみると感染力が強いオミクロン株が広がる中でも合理的な対策をとった国では比較的感染が抑えられていて日本としても参考にできるということを申し上げた。オミクロン株であってもウイルスが広がる場面は、これまでと同じようにマスクをしていなかったり、換気が悪かったりするところが多い。基本的な感染対策に立ち戻ったうえで同じ場所に集まる人数を少なく抑えるということもこの時期、非常に重要だと思う」と述べました。