長崎県 中村知事 「まん延防止等重点措置」政府に適用を要請

新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、長崎県の中村知事は臨時の記者会見を開き、長崎市と佐世保市を想定してまん延防止等重点措置の適用を政府に対して要請したことを明らかにしました。

長崎県の中村知事は18日臨時の記者会見を開き、県内では直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が前の週のおよそ6倍に増加しているうえ、佐世保市では県が緊急時に確保できる最大の病床数のうち、すでに34.3%が埋まっている現状を説明しました。

そのうえで、医療提供体制への深刻な影響を回避するため、人との接触機会を減らすなど対策の強化が必要だとして、18日、まん延防止等重点措置の適用を政府に対して要請したことを明らかにしました。

また、県内の感染状況を示す県独自の6段階の「レベル」について、4段階目に当たる「2ー2」へ引き上げ、「特別警戒警報」を発令しました。

重点措置の対象区域については、長崎市と佐世保市を想定していて、適用された場合、対象区域内にある飲食店などに対し、今月21日から午後8時までの営業時間の短縮や、酒類の提供を終日行わないよう要請する方針を明らかにしました。

そのうえで、県民に対し、県外との不要不急の往来自粛に加え、重点措置の適用が想定されている長崎市と佐世保市では不要不急の外出を控えること、それに会食については、感染防止対策が徹底された認証店を利用し、ふだん一緒にいる人と4人以内、かつ2時間以内で行うよう呼びかけました。