鈴木財務相 財政演説“コロナ対策万全に 歳出歳入改革進める”

鈴木財務大臣は衆参両院の本会議で財政演説を行い、新型コロナの対策に万全を期し、経済の立て直しを進めるとともに、財政健全化に向けて取り組む必要があるとして、新年度・令和4年度の予算案の速やかな成立への協力を求めました。

この中で鈴木財務大臣は、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染が拡大している現状を踏まえ「国民生活や経済への影響は依然として続いており、まずは感染症対策に万全を期していく。また、感染症による危機を乗り越え新しい資本主義に向けて、成長と分配の好循環を実現していく必要があり、いわゆる『16か月予算』として今年度の補正予算と一体的に編成した新年度予算を着実に実行に移す必要がある」と述べました。

そのうえで「日本の財政は少子高齢化が進む中、社会保障の受益と負担のアンバランスという構造的課題に直面している。財政は国の信頼の礎であり、財政健全化の旗を降ろすことなく、2025年度の基礎的財政収支の黒字化目標などの達成に向けて歳出・歳入両面の改革をしっかりと進めていく」と述べ、財政健全化の重要性を強調しました。

そして「今回の危機を乗り越え、経済をしっかりと立て直し、財政健全化に向けて取り組んでいく必要がある」として、新年度予算案の速やかな成立に協力を求めました。