きょう京都で全国女子駅伝 感染対策徹底し2年ぶり開催

新春の京都で女性ランナーがたすきをつなぐ全国女子駅伝が16日、2年ぶりに行われます。去年の東京オリンピックで活躍した廣中璃梨佳選手や田中希実選手、期待の新星、大学生の不破聖衣来選手の走りに注目が集まります。

新型コロナウイルスの影響で去年の大会が中止となり、2年ぶりの開催となる全国女子駅伝は、京都市内を巡るマラソンと同じ距離のコースで争われ、中学生から社会人までの9人のランナーがたすきをつなぎます。

大会には、東京オリンピックの1万メートルで7位に入賞した廣中選手が長崎のアンカーとして出場するほか、1500メートルで日本選手初の入賞となる8位に入った田中選手が兵庫の1区で出場します。

また、大学駅伝で従来の記録を大幅に更新するなど、期待の新星として注目を集める拓殖大1年の不破選手が群馬の4区でたすきをつなぎます。

さらに、今月での現役引退を表明した39歳の福士加代子選手が、出場選手で最年長のランナーとして、ふるさと青森から最後の駅伝に臨みます。

優勝争いは田中選手を擁する兵庫、社会人から中学生まで力のある選手がそろう福岡、最多17回の優勝を誇る京都を中心に展開される見通しです。

大会では新型コロナの感染が急拡大する中、選手や監督などチームの関係者を対象にPCR検査が行われ、全員の陰性が確認されました。

当日もスタートとフィニッシュ地点になるスタジアムに観客を入れないほか、沿道での応援について自粛を呼びかけるなど徹底した感染対策が取られます。

全国女子駅伝は午後0時半にスタートし、NHKでは総合テレビとラジオ第1、NHKプラスで中継するほか、特設サイトでも速報などをお伝えする予定です。

各区間の特徴と見どころ

全国女子駅伝は、京都市の「たけびしスタジアム京都」をスタートとフィニッシュにした、マラソンと同じ42.195キロの9つの区間で争われます。

各区間の特徴と見どころです。

【1区】

1区はスタートの「たけびしスタジアム京都」から西大路通りを北に向かって走る6キロのコースで、終盤の上り坂が勝負のポイントです。

注目は、東京オリンピックの1500メートルで日本選手初の入賞となる8位に入った兵庫の田中希実選手です。

全国女子駅伝に中学2年生から7年連続で出場してきましたが、高校以降は区間トップの記録を残せておらず、「チャレンジャーの気持ちで純粋に楽しみたい」と意気込んでいます。

また、石川の五島莉乃選手は、去年11月の全日本実業団女子駅伝で、1万メートルの日本記録を持っている新谷仁美選手に競り勝ち、区間新記録をマークしました。

【2区】

2区はカーブが続く4キロのコースで、2009年の大会では、北京オリンピックに出場した兵庫の小林祐梨子さんが大会史に残る29人抜きの快走を見せ、区間新記録をマークしました。

4年ぶりの優勝を目指して先行逃げきりを狙う兵庫は、1区を走る田中選手の高校の同級生で、現在も同じチームに所属する後藤夢選手を起用してきました。

実力のある2人でたすきをつなぎ、どれだけリードを作れるかが、優勝争いを展望するうえでレース序盤最大のポイントになります。

【3区】

3区は京都御所沿いの3キロのコースで、中学生が出場します。

千葉の今西紗世選手は3000メートルのタイムが出場する中学生の中で最も速く、将来を有望視されています。

また、「ママさんランナー」として注目を集め、北京オリンピックに出場した赤羽有紀子さんの長女、優苗選手も出場します。

【4区】

4区は銀閣寺のそばを走る4キロのコースで、後半の上り坂が勝負を左右します。

群馬から出場する拓殖大1年の不破聖衣来選手は先月、1万メートルで日本歴代2位のタイムを出し、大学駅伝でも従来の記録を大幅に更新した期待の新星です。

今大会は連戦の疲労も考慮して、比較的距離の短い区間での起用となりました。

4区には、先月の全国高校駅伝で優勝した仙台育英高校のエース、米澤奈々香選手も出場し、実業団や大学生を相手にどんな走りを見せるか注目です。

また、リオデジャネイロオリンピックのマラソン代表で、今大会最多17回目の出場となる徳島の伊藤舞選手もこの区間でたすきをつなぎます。

【5区】

5区は折り返し地点の京都国際会館までを走る4キロ余りの区間です。

仙台育英の山中菜摘選手や兵庫の須磨学園の道清愛紗選手など、高校生ランナーたちの激しい争いが期待されます。

【6区】

6区は折り返し地点を過ぎて最初となる4キロ余りのコースで、白川通を南に下ります。

歴代の優勝チームはいずれもこの区間を終えた時点で5位以内につけていて、勝負のポイントになる区間です。

前の5区と同じように、実力のある高校生たちがそろいました。

京都から出場する立命館宇治高校の村松結選手はおととし7区を走り、区間記録に並ぶ好走で優勝に大きく貢献しました。

【7区】

7区は鴨川を渡るまでの4キロの区間です。

鹿児島から出場する神村学園のエース久保心優選手は、優勝候補の一角として臨んだ先月の全国高校駅伝では1区で17位と出遅れました。

同じ都大路での大会に雪辱を期して臨みます。

全国高校駅伝で上位に入った大阪薫英女学院の明貝菜乃葉選手や、立命館宇治高校の細谷愛子選手も力のある高校生ランナーです。

【8区】

8区は3キロのコースで、中学生が出場する2つ目の区間です。

福岡の川西みち選手は去年の全国中学選手の女子1500メートルで優勝した期待の逸材です。

【9区】

アンカー区間の9区は最も長い10キロで、中盤以降に下りが続くコースを走って、フィニッシュの「たけびしスタジアム京都」を目指します。

長崎の廣中璃梨佳選手は東京オリンピックの1万メートルで7位に入賞していて、同じ距離の区間での快走が期待されています。

また、鹿児島の一山麻緒選手もマラソンで、京都の安藤友香選手も1万メートルで、東京オリンピックに出場しています。

そして、オリンピックに4大会連続で出場し、今月かぎりでの現役引退を表明した39歳の福士加代子選手が、ふるさと青森のアンカーとして、自身が18年前に区間新記録をマークしたこの区間で最後の駅伝に臨みます。