米ニューヨーク州 感染者数半分近くに減少も対策徹底呼びかけ

新型コロナウイルスの深刻な感染拡大が続いてきたアメリカ・ニューヨーク州では、一日に報告される感染者の数が1週間前と比べて半分近くに減少しました。ただ、州は、依然、病床がひっ迫している地域があるとして、ワクチンの接種やマスクの着用などの対策の徹底を呼びかけています。

ニューヨーク州では、変異ウイルスのオミクロン株の感染が拡大し、今月7日には一日の感染者数が9万人を超え、過去最多になりました。

感染状況についてニューヨーク州のホークル知事は、14日の会見で「折り返し地点を迎えている」と述べ、減少傾向にあるとの認識を示しました。

13日時点の一日の感染者数はおよそ4万9000人と今月7日に比べて半分近くに減っていて、検査で陽性となる人の割合も16.3%と、20%を超えていた7日時点と比べて下がっています。

特にワクチン接種率の高いニューヨーク市などで減少傾向が顕著だということです。

一方で、ホークル知事は今も1万2000人が入院していて、接種率の低い州北部などでは病床がひっ迫していることから「まだ危機は脱していない」として、追加接種を含むワクチンの接種やマスクの着用などの対策を徹底し、警戒を続けるよう呼びかけました。