ブラジル 新型コロナ感染急拡大 一日の新規感染者11万人超

南米のブラジルで新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、14日、一日の新たな感染者が11万人を上回りました。現地の専門家は、検査が追いついていないことなどから実際の感染者はより多いという見方を示しています。

ブラジルでは年末年始の休暇時期に感染が急拡大し、保健当局によりますと14日、新たに確認された感染者は11万2000人余りでした。

感染者数の1週間平均は去年6月以来、およそ7か月ぶりの水準になっていて、保健当局は、感染力の強いオミクロン株の感染が急速に広がっていることが要因だとしています。

死者の数は大きく増えていませんが、集中治療室の使用率が8割を超える地域が出ています。

また、検査が追いついていないことに加え、保健当局のシステムが先月、サイバー攻撃を受けて以降、感染者の集計に影響が出ているとされ、現地の専門家は、実際の感染者はより多いという見方を示しています。

急速な感染拡大を受けてリオデジャネイロ市は、来月下旬に予定しているカーニバルのうち、地元の市民などが参加する街頭でのパレードを中止する方針を示しました。

南米では、アルゼンチンでも14日、一日の新たな感染者が14万人近くとなって過去最多を更新するなど各国で感染者が急増していて、医療や経済面へのさらなる影響が懸念されています。