新型コロナ感染急拡大のインド“死者の7割 ワクチン接種せず”

新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインドについて、専門家は今月、首都ニューデリーで亡くなったおよそ100人のうち7割がワクチンを接種していなかった人で、接種が完了した人は亡くなる割合が低いとして,
ワクチンには重症化を防ぐ効果が期待できると指摘しています。

インド政府は15日、一日当たりの新規の感染者数が26万8833人と、3日連続で20万人を超えたと発表しました。

また、オミクロン株の感染者数は累計で6041人となっています。

インドでは都市部を中心に感染者が急増していますが、今のところ、医療体制がひっ迫する状態にはなっていません。

一方、医師でニューデリーの医療評議会のアルン・グプタ会長は14日、NHKの取材に対し、今月9日から12日までの4日間に新型コロナウイルスによる感染症で亡くなった97人のうち70人は、ワクチンを接種していなかった人で、ワクチンを1回接種して亡くなったのは19人、2回接種して亡くなったのは8人だったとする分析結果を明らかにしました。

グプタ会長は、「この結果はワクチンに重症化を防ぐ効果が期待できることを示している。亡くなる人は高齢者と基礎疾患がある人に多い。また、オミクロン株の患者はデルタ株に比べて入院期間が短い印象だ」と話しています。