東京 杉並区 BCP発動 図書館など一部閉館し職員を保健所に応援

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京 杉並区は業務がひっ迫する保健所への職員の応援を強化するため、BCP=事業継続計画に基づいた対応を始めました。さらに感染が拡大すれば、一部の図書館などを閉館し、その職員を保健所の応援に充てることにしています。

新型コロナの感染急拡大で、東京 杉並区の杉並保健所は、自宅療養者に体調の変化がないか聞き取る「健康観察」や、入院の調整などに追われています。

杉並区は、新型コロナに関するBCP=事業継続計画を策定していて、区内の直近7日間の一日当たりの平均の感染者数が100人という目安に近づいてきたため、13日、計画に基づいた対応を始めました。

これによって、区の各部署から最大40人の事務職員が保健所に応援に入ることになります。

さらに今後、直近7日間の一日当たりの平均の感染者数について300人を目安として、一部の図書館や郷土博物館を閉館し、応援可能な職員を最大70人まで引き上げることにしています。

それ以上、感染状況が悪化した場合は、別の施設の職員も含め、最大100人規模の応援を検討しています。

杉並区の井上純良危機管理室長は「第5波の際、応援を組むまでに時間がかかった反省を踏まえ、今回は感染のピークが来る前に、早めにBCPを発動しました。区民の方には、一部、ご不便をおかけしますが、全庁をあげて最前線に立つ保健所の負担を軽減することでしっかり新型コロナに対応していきたい」と話しています。