天安門事件をテーマにした演劇 東京でことし4月上演へ

中国で、民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧された天安門事件をテーマにした演劇が、香港での上演に続いて東京でも、この春、上演されることになりました。

1989年6月4日に中国 北京で起きた天安門事件では、民主化を求めて天安門広場などに集まっていた学生や市民に対し、軍が発砲するなどして鎮圧し、大勢の死傷者が出ました。

この事件をテーマにした、香港の劇作家による「5月35日」と題した演劇が、3年前に香港で上演されましたが、日本の関係者の働きかけで、東京でも、ことし4月、上演されることになりました。

ストーリーは、事件で息子を失った高齢の夫婦が、およそ30年間避け続けてきた息子の死に初めて向き合おうとするもので、妻の役は俳優の竹下景子さんが演じます。

香港では、反政府的な動きを取り締まる法律がおととし施行されて以降、天安門事件の犠牲者を追悼する集会を毎年開いてきた市民団体が解散に追い込まれるなど、事件に関連した活動への締めつけが強まっています。

日本での上演について、劇団「Pカンパニー」代表の林次樹さんは「香港の今の政治状況は深刻だと思っていて、日本の人たちに天安門事件を通じて、今、香港が抱えている問題を提起したい」と話しています。

演劇は、4月20日から東京 豊島区の東京芸術劇場で上演される予定です。