テニス ジョコビッチ オーストラリア政府が再びビザ取り消し

テニス男子シングルス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手が、新型コロナワクチンの接種をめぐり、オーストラリアへの入国を拒否された問題で、オーストラリア政府は、選手のビザを再び取り消しました。
これに対し、選手側は現地の裁判所に改めて異議の申し立てを行いましたが、17日に開幕する全豪オープンにジョコビッチ選手が出場できるかどうかは不透明な状況です。

ジョコビッチ選手は、全豪オープンに出場するため、今月5日、メルボルンの空港に到着したところ、入国を拒否されました。

現地で開かれた裁判で、ジョコビッチ選手側が先月、新型コロナに感染したことからワクチン接種の免除が認められたと主張したのに対し、オーストラリア政府は、感染歴だけを理由にした免除は認められないと主張し、裁判所は10日、政府の対応には合理性がないとして、選手の入国を認めるよう命じました。

ジョコビッチ選手は、17日に開幕する全豪オープンに向けて、現地で練習を始めていましたが、オーストラリアのホーク移民相は14日、ジョコビッチ選手のビザを再び取り消したと発表しました。

理由について、「健康と秩序のためにビザを取り消すことは、公共の利益にかなう」と説明しています。

この決定に対して、選手側は現地の裁判所に改めて異議の申し立てを行いました。

一方、当局は15日、ジョコビッチ選手に話を聴く見通しで、4連覇を目指す全豪オープンに出場できるかどうかは不透明な状況です。