エッセンシャルワーカー120人 感染で出勤できず 広島県内

新型コロナウイルスの感染の急拡大で、社会を支える「エッセンシャルワーカー」への影響も広がっています。広島県内では医療機関や交通機関などでも感染が相次ぎ、これまでに少なくとも120人が出勤できなくなっていることが分かりました。

広島県内の医療現場や交通機関など社会を支えるエッセンシャルワーカーへの感染状況について、NHKがそれぞれの機関が公表した資料をもとに取材したところ、13日までに少なくとも120人の感染が確認されたことが分かりました。

現在、感染した人の濃厚接触者は14日間の待機を求められていて、実際に出勤できなくなっている人はさらに多いとみられます。

教育や保育の現場でも感染が相次ぎ、県内の少なくとも68の小学校や中学校、それに保育園などで休校や学級閉鎖となり、保護者が仕事を休むなどの影響も広がっています。

これまでに職員8人の感染が確認された県立広島病院の板本敏行院長は「現在のところ診療を制限するなどの影響は出ていない。感染力が桁違いに強くなっていることから医療を守るためにもマスクの着用や換気、それに三密の回避がこれまで以上に求められる」と話しています。