ノーベル委員会が声明 エチオピア アビー首相に戦闘終結求める

アフリカ東部のエチオピアで政府軍と少数民族の戦闘が続く中、ノルウェーのノーベル委員会は平和賞の受賞者でもあるアビー首相を名指しし、「平和を実現する特別な責任がある」として、戦闘を終わらせるよう求める異例の声明を発表しました。

エチオピアのアビー首相は、隣国エリトリアとの長年の紛争を終わらせたことなどが評価され、3年前、ノーベル平和賞を受賞しています。

しかし、その翌年から国内では、北部の州政府を担ってきた少数民族ティグレの勢力と政府軍との間で戦闘が続き、国連によりますと、500万人以上が人道的な支援を必要としているということです。

これについて平和賞の選考にあたるノーベル委員会は13日、声明を出し「人道状況はとても深刻で支援が必要な人々に届いていないことは容認できない」と懸念を示しました。

そのうえで、みずから前線に立って軍を指揮したこともあるアビー首相を名指しし、「首相として、平和賞の受賞者として争いを終わらせ、平和を実現する特別な責任がある」として、戦闘を終わらせるよう求めました。

ノーベル委員会が平和賞の受賞者にこうした声明を出すのは極めて異例で、エチオピア政府に対し、双方の対話による人道危機の収束に向けて真剣に取り組むよう促すねらいがあるとみられます。