オミクロン株で拡大のアフリカ感染者数「横ばいに転じた」WHO

新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株によって感染の拡大が続いてきたアフリカの状況について、WHO=世界保健機関は「新規感染者の数は横ばいに転じた」としたうえで、感染拡大の波はこれまでで最も短い期間で収束に向かうとの見通しを示しました。

アフリカでは、オミクロン株が主流になる中で多くの国で感染の拡大が続いてきましたが、WHOは13日、北部と西部では依然、新規感染者数が増えているものの、南アフリカをはじめ南部や東部などでは減少していて、「アフリカ全体で新規感染者の数は横ばいに転じた」と発表しました。

そのうえで、アフリカでは今回で第4波となっている感染拡大の波が、これまでで最も短い期間で収束に向かうとの見通しを示し、死亡や入院するケースもこれまでの波に比べて少ないとしています。

これについて、WHOアフリカ地域事務局の担当者は記者会見で、クリスマスなどの休暇の影響がないか注意深く分析する必要はあると指摘しながらも、「新規感染者数が減少に向かっていて、勇気づけられる」と述べました。

アフリカをめぐっては当初、オミクロン株の感染が確認された国からの入国を禁止する動きがヨーロッパなどで広がりましたが、すでに感染が世界中に広がる中、イギリスやアメリカのように水際対策として行っていた入国制限を解除する国が増えています。