3回目ワクチン接種間隔を前倒しへ 会場や打ち手の確保が課題に

新型コロナワクチンの3回目の接種をめぐって、厚生労働省は、原則8か月としてきた2回目との接種間隔を、一般の人も7か月に短縮するよう自治体に通知しました。今後は、こうした接種の前倒しに対応するための会場や打ち手の確保が課題となります。

新型コロナワクチンの3回目の接種をめぐって、厚生労働省は、13日、原則8か月としてきた2回目との接種間隔を、3月以降、一般の高齢者は6か月に、医療従事者や高齢者以外の一般の人は7か月に短縮するよう自治体に通知しました。

また、接種体制などに余力がある自治体に対しては、さらに前倒しして接種を進めることも要請しました。

厚生労働省は、前倒しの時期を明示できたのは、先月、追加で確保したモデルナのワクチン1800万回分の輸入時期のメドが立ったためで、懸念していたワクチンの供給面の課題は、一定程度、解決することができたとしています。

一方で、接種を担う自治体では、当初、8か月の接種間隔を前提に準備を進めてきたことから、今後は、こうした前倒しに対応できる接種会場や打ち手となる医師や看護師などを十分に確保できるかが課題となります。

さらに自治体には、2回目までとは異なるメーカーのワクチンを接種する「交互接種」も可能となるため、住民の理解を得たうえで、円滑に接種を進めることも求められます。

3回目接種対象者 6月までに1億84万人に

厚生労働省によりますと、今回の3回目接種の前倒しでことし6月までに1億84万人が対象となります。

▼今月は合わせて593万人で、
▽医療従事者などが89万人、
▽高齢者が343万人、
▽64歳以下の人が162万人、

▼2月は合わせて2276万人で、
▽高齢者が2241万人、
▽64歳以下の人が36万人、

▼3月は合わせて2616万人で、
▽高齢者が348万人、
▽職域接種が754万人、
▽それ以外の64歳以下の人が1514万人、

▼4月は合わせて1701万人で、
▽高齢者が36万人、
▽職域接種が186万人、
▽それ以外の64歳以下の人が1479万人、

▼5月は合わせて1523万人で、
▽高齢者が16万人、
▽職域接種が206万人、
▽それ以外の64歳以下の人が1301万人、

▼6月は合わせて497万人で、
▽高齢者が4万人、
▽職域接種が21万人、
▽それ以外の64歳以下の人が473万人となっています。