仏 新型コロナ 有効な感染対策訴え全国の教員が一斉ストライキ

新型コロナウイルスの1日の感染者が30万人を超えるフランスでは、通常の授業を行うのが難しい状況に追い込まれる学校が相次いでいて、全国の教員が一斉にストライキに踏み切って政府に有効な対策をとるよう訴えました。

フランスでは今月に入って1日の新たな感染者が30万人を超える日が続いていますが、政府は学校で対面授業を続ける方針を示していて、クラスで陽性者が出てもほかの生徒は簡易検査で陰性だったと申告すれば登校が認められています。

ただ、生徒や教員の間では感染が広がり、通常通りの授業を行うのが難しい状況に追い込まれる学校が相次いでいます。

こうした中で13日、全国の教員の3割以上が参加して、一斉にストライキに踏み切り、政府に有効な対策を講じるよう訴えました。

また、各地でデモも行われ、参加した小学校教員の女性は「クラスの半分が登校できない状態では授業を進めるわけに行かず、ただの託児所のようになっている。教育現場が軽視されている」と話していました。

今回のストライキの影響で全国の多くの学校が休校になりましたが、労働組合は政府の対応によっては再びストライキを行う可能性もあり、感染拡大が教育現場の混乱を招く事態になっています。