新型コロナ 3回目のワクチン接種 2回目との間隔短縮へ 厚労相

新型コロナワクチンの3回目の接種をめぐって、後藤厚生労働大臣は、2回目との接種間隔を、3月以降一般の高齢者は6か月に、医療従事者や高齢者以外の一般の人は、7か月に短縮する方針を明らかにしました。

新型コロナワクチンの3回目の接種をめぐり、政府はこれまで、原則8か月としている2回目との接種間隔について、医療従事者や高齢者施設の入所者などは6か月、一般の高齢者は、来月以降は7か月に短縮しています。

こうした中、オミクロン株の感染が急拡大していることを受け、岸田総理大臣は、13日夜、総理大臣官邸で3回目の接種への対応について、後藤厚生労働大臣や堀内ワクチン担当大臣などと協議しました。

このあと、後藤大臣は記者団に対し、3月以降一般の高齢者は、接種間隔をさらに前倒しして6か月に、医療従事者や高齢者以外の一般の人は、職域接種も含め、7か月に短縮する方針を明らかにしました。

また、接種体制などに余力がある自治体には、さらに前倒しして接種を進めるよう要請する考えも示しました。

そのうえで、後藤大臣は「各市町村には、接種券の送付の加速化に加え、間に合わない場合には、接種券なしで行う方法も検討してほしい。都道府県には、大規模接種会場の接種などで市町村を支援してほしい」と述べました。

堀内ワクチン相 前倒しに向けたワクチン配送量公表

堀内ワクチン接種担当大臣は、記者団に対し、3回目の接種の前倒しに向けた自治体などへのワクチンの配送量を公表しました。

それによりますと、新たに3月上旬までに1650万回分、4月上旬までに2000万回分を配送するとしています。

これによって、すでに示している配送量と合わせれば、3回目の接種の対象となる1億人弱に必要な量のおよそ85%にあたる8500万回分を4月上旬までに配送できる見通しになったとしています。

また、企業や大学などの職域接種に使用するため、3月末までにモデルナのワクチン960万回分を配送するとしています。

堀内大臣は「政府としても、各自治体での接種を後押ししていく。ワクチンの配分など接種に必要な情報についても早期に示せるように最大限努力する」と述べました。