女性職員にセクハラ 元川越市議に慰謝料命じる 元議員は控訴

埼玉県川越市の元市議会議員の男性が、セクハラを受けたなどと市の女性職員から訴えられていた裁判で、さいたま地方裁判所川越支部は、慰謝料など110万円を支払うよう元議員に命じました。

川越市の新井喜一元市議会議員(72)は、現職だった平成30年に、市役所に勤務する30代の女性職員に対して、卑わいな言動を繰り返したり、酒を強要したりしたとして、職員から慰謝料などを求められていました。

これに対して元議員は、性的な言動や酒の強要はなかったと主張し、セクハラがあったと公表した職員を相手取って名誉毀損にあたると訴えていました。

13日の判決で、さいたま地方裁判所川越支部の齋藤憲次裁判長は、元議員による性的な言動や酒の強要があったとしたうえで「女性職員は当時若手で、8期にわたって市議会議員を務めていた元議員に意見を述べることが相当困難な状況だったことも考慮すると、元議員の言動は不法行為にあたる」と指摘しました。

そのうえで「元議員は、自分の地位や権力を利用して不法行為におよぶ中、体を触ったこともあったと認められることから、相当に悪質と言わざるをえない。謝罪するどころか、職員のわなにかかったと主張するなど、極めて不誠実な態度に終始している」として、慰謝料など110万円を支払うよう元議員に命じました。

一方、元議員の訴えは退けられました。

女性職員「被害の大部分を認定してもらいよかった」

女性職員は「思った以上の結果が出たと思っています。訴えた被害の大部分を認定してもらいよかったです」と話していました。

元議員の弁護士 “控訴した”

判決について、元議員の弁護士は「女性職員の主張をうのみにしたもので、証拠に基づく判決とは到底言えない」というコメントを出し、控訴したことを明らかにしました。