鹿児島 馬毛島の自衛隊基地建設 県知事“プロセス分からない”

政府が鹿児島県西之表市の馬毛島にアメリカ軍の訓練などに使う自衛隊基地の建設を決定したことについて、13日、防衛省の担当者が県庁を訪れて塩田知事に伝えました。塩田知事は「どのようなプロセスを経て今回の決定になっているのかよく分からない」と述べて、不快感を示しました。

政府は、馬毛島での自衛隊基地の建設費用として3100億円余りを盛り込んだ来年度予算案を、先月、閣議決定しました。

そして今月7日に行われた日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」で、在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の移転に向けて、基地建設を決定したことをアメリカ側に伝えました。

13日、防衛省の担当者が訪れ、鹿児島県の塩田知事に対し「予算案の閣議決定をもって、政府としての考え方が決まり、進捗(しんちょく)などについて地元に丁寧に説明しながら整備を進めていきたい」と述べ、現在、進めている環境影響評価が終わりしだい、速やかに工事に着手する考えを伝えました。

これに対し、塩田知事は「丁寧な説明とおっしゃるが、どのようなプロセスを経て今回の決定になっているのか、よく分からないというのが、われわれの認識だ。予算案を計上する前に、地元への説明がなかったのはなぜなのか」と述べて、不快感を示しました。

そのうえで「何度も言っているが、環境影響評価の結果など住民の関心が高いことについて、しっかりと説明責任を果たしていただきたい」と述べて、地元への丁寧な説明を改めて求めました。

馬毛島の基地建設をめぐっては、地元の西之表市の八板市長が「今回の決定は性急であり、住民が置き去りにされている」と強く反発しています。