北京五輪 組織委が会見 感染対策課題の中 準備順調アピールか

北京オリンピックの開幕が迫る中、大会の組織委員会は記者会見で環境にやさしい大会の実現に向けた取り組みを強調しました。新型コロナウイルスの感染対策が課題となる中、準備は順調だとアピールするねらいもあるとみられます。

北京オリンピックは来月4日から北京と、隣接する河北省張家口で17日間にわたり開かれます。

開幕が迫る中、大会の組織委員会は13日、記者会見を開き、環境にやさしい大会の実現に向けた取り組みを紹介しました。

この中では、競技会場などで使われる電力をすべて再生可能エネルギーで賄うほか、水素エネルギーで走るバスの導入を進めるなどして、大会では温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると強調しました。

一方、中国では、北京に隣接する天津などで変異ウイルスのオミクロン株の市中感染が確認されたほか、陝西省西安では厳しい外出制限が続くなど、感染拡大への警戒が強まっていて、大会の開催まで3週間余りとなった今も、組織委員会は、中国本土の居住者を対象にした観客へのチケットの販売方法を示していません。

組織委員会としては、感染対策が課題となる中、こうした会見を通じて、大会に向けた準備は順調だとアピールするねらいもあるとみられます。