去年の倒産件数 55年ぶり低水準 背景に新型コロナでの支援策

去年1年間に倒産した企業の数は6000件余りで、55年ぶりの低い水準となったことが分かりました。調査会社は新型コロナウイルスの影響を受けた企業に対する資金繰り支援策の効果などが背景にあるとしています。

帝国データバンクによりますと、去年1年間に1000万円以上の負債を抱え、法的整理の手続きをとった企業の数は6015件で、前の年と比べて23%減りました。

これは1966年以来、55年ぶりの低い水準で、上場企業の倒産は5年ぶりにゼロとなり、負債総額も1兆1633億円余りと、これまでで最も少なくなりました。

新型コロナで打撃を受けた飲食業や宿泊業などでも倒産件数は減少に転じていて、調査会社では新型コロナの影響を受けた企業に対する実質、無利子・無担保の融資の効果や、緊急事態宣言の解除に伴う需要の回復が背景にあるとしています。

一方、後継者がいないことを原因とした倒産件数は466件と、集計を始めた2013年以降で最も多くなりました。

帝国データバンクは「資金繰り支援策の結果、債務が膨らみ、財務にリスクを抱える企業が相当数あり、ことしは倒産件数が増加に転じるおそれもある」と話しています。