イエメン内戦 国連特使 “再び深刻なレベルまで戦闘激化”

中東のイエメンで続く内戦について、国連の担当特使は再び深刻なレベルまで戦闘が激化していると安全保障理事会に報告し、人道危機がさらに悪化することに危機感を示しました。

イエメンでは、民主化運動「アラブの春」で独裁政権が倒れたあと、ハディ政権と反政府勢力フーシ派との間で泥沼の内戦が続いていて、国連でこの問題を担当するグルンドバーグ特使が12日、安全保障理事会で現状を報告しました。

それによりますと、フーシ派が掌握する首都サヌアに対し、ハディ政権を支援するサウジアラビアなどが空爆を強化していて、住宅地にも被害が出ているということです。

これに対し、フーシ派はサウジアラビアへの越境攻撃を増やしているほか、油田があるイエメン中部のマリブへの攻勢を断固として続けているということです。

グルンドバーグ特使は、この数週間は「イエメンの内戦でこれまでに目にしてきた最も深刻なレベルまで戦闘が激化している」と述べたうえで、人道危機がさらに悪化することに危機感を示しました。

またグルンドバーグ特使は、フーシ派が今月、沖合の紅海を航行していたUAE=アラブ首長国連邦船籍の貨物船を捕らえ、乗組員を拘束していることについても懸念を表明しました。

紅海は、スエズ運河につながる物流の要路で、航行の安全が脅かされることに不安の声が広がっています。