東京 八王子市 保健所応援にコロナ未対応の病院から看護師派遣

新型コロナの感染が急拡大する中、東京 八王子市は、急増する自宅療養者への対応にあたる保健所の業務がひっ迫しないように、これまでコロナ対応をしていない病院から看護師を保健所に派遣してもらう取り組みを始めています。

八王子市では、12日の新規感染者が100人となるなど、感染が急拡大していて、今週、市の保健所には地域の病院の看護師が応援に入ることになりました。

派遣されたのは、これまでコロナ患者の対応にあたっていなかった病院の看護師です。

応援の看護師は、感染が確認されたばかりの自宅療養者に電話をかけ、健康状態や発症前後の行動、持病の有無などを聞き取っていました。

今後、さらに応援の看護師を増員し、自宅療養者に対し、日々の体調の変化などについて聞き取りを行う「健康観察」の業務にもあたるということです。

応援に入った看護師は「勤務先の病院にはコロナ患者のベッドがないので、今回、少しでも役に立てればと思います」と話していました。

八王子市保健所の渡邉洋子所長は「応援は大変心強い。第5波では、日付が変わっても感染した方への電話が間に合わず、仕事が終わらない、積み残しがあるという状況でした。地域のネットワークの力を借りて対応にあたりたい」と話しています。