オミクロン株 濃厚接触者の待機 “原則10日間に” 専門家が案

オミクロン株に感染した人の濃厚接触者が自宅や施設で待機する期間について、新型コロナウイルス対策にあたる専門家らは、現在の14日間から原則として10日間に短縮し、社会活動の継続が必要な場合には、7日間への短縮も検討すべきだとする案をまとめました。

この案は、政府の分科会や厚生労働省の専門家会合のメンバーなどがまとめました。

案では、オミクロン株による感染者や濃厚接触者の急激な増加で社会活動への負荷が増していて、医療従事者でも濃厚接触者となって業務に就けず医療体制をさらにひっ迫させる事態が起きているなどとしていて、現在14日間となっている濃厚接触者の健康観察を行う待機期間の短縮が重要だとしています。

そのうえで、オミクロン株は潜伏期間が3日程度と従来のウイルスのおよそ5日より短く、感染しても7日から9日間でウイルスが排出されなくなることが報告されているとして、濃厚接触者の待機期間は原則として10日間に短縮すべきだとしました。

一方で、感染拡大防止と社会活動の継続の両立が必要な場合には、ごくわずかなリスクを許容し、7日間に短縮することも検討すべきとしています。

また、医療従事者の場合は、検査での陰性確認や、院内感染対策などができるときには、感染者に最後に接触した日から5日目に検査で陰性であれば待機期間を終えること、毎日、検査で陰性を確認することで業務に就けるようにするといった選択肢も検討するよう提案しました。