愛媛県 新型コロナ 新たに150人感染確認 過去最多

愛媛県は13日、新たに150人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

一日に発表された感染者数としては過去最多です。

これで愛媛県内の感染確認は5896人となりました。

高齢者施設でもクラスター発生

新たに感染が確認されたのは、10歳未満から90歳以上までの150人で、12日に続いて過去最多となりました。

年代別では、10代から30代までが103人と若い世代が多くなっています。

居住地別では松山市が65人、宇和島市が28人、新居浜市で14人、今治市と西条市が10人などとなっています。

そして、新たに松山市の学校でクラスターが発生したほか、宇和島市の高齢者施設でもクラスターが発生しました。

今回の第6波で、高齢者施設でクラスターが発生するのは初めてで、今のところ重症者はいないということですが、これまでの若者中心から高齢者にも感染が広がりをみせています。

また、県は、年明けから12日までに公表した感染者334人のワクチン接種状況について公表しました。

それによりますと、すでに2回または3回接種した人が218人、率にして65.3%で、いわゆる「ブレイクスルー感染」が半数以上を占めています。

中村知事は「オミクロン株は重症化率が低いとして軽く見ている人がいるかもしれないが、重症化しないわけではない。保健所や医療機関のひっ迫にもつながり、すでにまん延状態と言ってもよい状況なので一人一人の感染回避行動をお願いしたい」と述べました。

道後温泉では人通りがまばら キャンセルや休館も

13日、松山市の観光地・道後温泉では人通りがまばらで、商店街の土産店では店員の手持ち無沙汰な様子も見られました。

およそ30の旅館やホテルが加盟する「道後温泉旅館協同組合」によりますと、3連休が終わった11日以降、特に来月の予約のキャンセルが相次いでいるほか、宴会の予約はほぼすべてキャンセルになっているということです。

このうち地域で最大規模となるおよそ130の客室がある旅館では修学旅行などのキャンセルが相次ぎ、13日時点で来月末までの1280人分の予約が取り消されたということです。

その影響で、今月と来月の売り上げはコロナ禍の前と比べておよそ40%から50%以上減る見通しとなり、すでに今月は7日間の休館を決めたということです。

道後プリンスホテルの河内広志社長は「年末年始は、久しぶりに道後がにぎわったがその後は一変してキャンセルの嵐だ。感染がおさまるのを祈りながら、去年培った我慢、忍耐、辛抱で、春の行楽シーズンに回復するよう頑張りたい」と話していました。