「内密出産」独自に導入の熊本 慈恵病院 法務局に質問状

病院以外に身元を明かさない「内密出産」を独自に導入している熊本市の慈恵病院は先月、内密出産を希望する女性が出産したことを受けて、女性に代わって出生届を提出することが法律に抵触するか確認するため、13日、法務局に質問状を提出しました。

熊本市の慈恵病院は、自宅などでの孤立出産を防ぐため、病院以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」を独自に導入しています。

病院によりますと、先月、内密出産を希望する西日本在住の10代の女性が病院で赤ちゃんを出産し、このままだと内密出産になる可能性があるということです。

熊本市によりますと、戸籍法では、出生届は親などに届け出義務があり、市は病院が母親の身元を知りながら、それを伏せて出生届を提出すれば刑法の公正証書原本不実記載の罪に問われるおそれがあるなどとして、病院側に内密出産の実施を控えるよう要請しています。

このため蓮田健院長は13日、女性に代わって親の氏名の欄を記入せずに空欄のまま出生届を提出することが法律に抵触するか確認するため、熊本地方法務局に質問状を提出しました。

蓮田院長は「赤ちゃんの幸せを考えると出生届を出す必要があり、そのためには、法務局の見解を聞かなければならない。2月中にご回答をいただけないかとお願いした」と話していました。