12月の都心オフィス空室率 2か月連続低下も高水準続く

東京都心の12月のオフィスの空室率は6%余りで、2か月連続で前の月を下回っています。
ただ、テレワークの広がりなどを背景に空室率は高い水準が続いています。

オフィス仲介大手の「三鬼商事」によりますと、千代田区や港区など東京都心の5つの区でオフィスビルの空室率は、調査対象のおよそ2600棟の集計で、12月は前の月より0.02ポイント下がって平均6.33%でした。

低下するのは2か月連続です。

12月は中規模のオフィス部屋の契約が複数あったものの、テレワークの普及などを背景に、企業がオフィスを集約する動きもあり、平均の空室率は去年6月から6%台が続き、依然高い水準となっています。

区ごとの内訳は、
▽港区が8.56%
▽新宿区が6.04%
▽中央区が5.94%
▽渋谷区が5.51%
▽千代田区が4.58%となっています。

一方、賃料は1坪当たりの平均賃料が2万596円と、前の年の同じ月と比べて1400円余り下がり、17か月連続の下落となっています。