ウクライナ情勢めぐるNATOとロシア会合 双方の隔たり埋まらず

軍事的な緊張が続くウクライナ情勢をめぐってNATO=北大西洋条約機構とロシアとの会合が開かれ、ロシア側はNATOが加盟国を増やして拡大することは自国の安全保障上、受け入れられないと主張しました。これに対しNATO側はさらなる拡大はしないと保証することはできないと改めて強調し、双方の隔たりは埋まりませんでした。

ウクライナ国境周辺では隣国のロシアがおよそ10万人とされる軍の部隊を展開して軍事的な緊張が続き、欧米側がロシアに軍を撤退させるよう求めているのに対して、ロシア側はNATOがこれ以上加盟国を増やして拡大しないことを法的に保証するよう要求しています。

NATOとロシアは12日、ベルギーのブリュッセルで会合を開き、ロシアのグルシコ外務次官は会合のあと多くの違いが浮き彫りとなったとしたうえで「われわれの安全保障に深刻な悪影響を及ぼすNATOの拡大は受け入れられず、これに抵抗する」と述べました。

これに対しNATOのストルテンベルグ事務総長はロシア側の要求には応じられないと改めて強調しました。

10日のアメリカとロシアの協議に続き今回も双方の隔たりは埋まりませんでしたが、ストルテンベルグ事務総長は「新たな武力紛争が起きるリスクは確かにある。だからこそ今週の一連の会合が重要だ」と述べ、対話を続けていく重要性を強調しました。

米国務副長官「緊張緩和すべきだ」

NATOとロシアとの会合にアメリカ政府代表として参加したシャーマン国務副長官は会見で、ロシアからは軍の撤退に向けた明確な姿勢は示されなかったとしたうえで「もしロシアが外交的な成果を望むのであれば緊張緩和をすべきだ」と述べ、対話の環境を整えるためまずは軍を撤退させるよう強く求めました。