日本医師会長“医療従事者確保のため濃厚接触者も勤務可能に”

新型コロナの感染が急拡大する中、日本医師会の中川会長は、医療従事者を確保するため、濃厚接触者になった場合でも当日の検査で陰性になるなどの条件を満たせば、勤務できるようにすべきだという考えを示しました。

オミクロン株の感染が拡大している沖縄県では、新型コロナウイルスに感染したり、濃厚接触者になって宿泊施設などでの14日間の待機を求められたりして、勤務できない医療従事者が増え、医療提供体制がひっ迫する事態が懸念されています。

こうした状況を受け、日本医師会の中川会長は記者会見で「今後、全国的に同じような状況になる可能性が高い。医療提供体制のひっ迫を生じさせない、社会機能をいたずらに停滞させないように、濃厚接触者の扱いは柔軟に変化させるべきだ」と述べました。

そのうえで中川会長は、去年8月に厚生労働省が出した通知では、医療従事者は濃厚接触者になっても
▽2回のワクチン接種を済ませていること
▽症状がないこと
▽当日、業務を開始する前に検査を行い陰性であることの条件を満たせば、勤務が可能になっているとして
自治体はこの通知に沿って運用すべきだという考えを示しました。