鹿児島 馬毛島の基地建設決定に「住民置き去り」市長 強く反発

政府が鹿児島県西之表市の馬毛島に、アメリカ軍の訓練などに使う自衛隊基地の建設を決定したことについて、防衛省の担当者が西之表市を訪れ、八板市長に直接伝達しました。八板市長は「基地や訓練が及ぼす影響など、判断材料が示されておらず、住民が置き去りにされている」として強く反発しています。

政府は、馬毛島での自衛隊基地の建設費用として、3100億円余りを盛り込んだ来年度予算案を先月、閣議決定し、今月7日に行われた日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」で、在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の移転に向けて、基地の建設を決定したことをアメリカ側に伝えました。

この決定について、防衛省の担当者が12日、西之表市役所を訪れ、八板市長に直接伝達しました。

この中で、防衛省側は「わが国の防衛と日米同盟の強化のためにも、一刻も早く自衛隊施設の整備を進めていくことが重要だと考えている」として、現在、進めている環境影響評価が終わり次第、すみやかに工事に着手する考えを示しました。

基地建設に反対の立場の八板市長は、防衛省側の説明を受けたあと、記者会見し「日米合意は国家間の合意なので重く受け止めているが、基地や訓練が及ぼす影響などの判断材料が示されておらず、住民の不安の解消にはつながっていない。今回の決定は性急であり、住民が置き去りにされている」と述べて、強く反発しました。

八板市長は、基地建設について、今後、住民から意見を聞く場を設けたうえで、対応を検討していく考えを示しました。