北朝鮮に拉致 有本恵子さん 62歳の誕生日 父親が心境を語る

北朝鮮に拉致された有本恵子さんは、12日が62歳の誕生日です。
父親の明弘さん(93)がNHKの取材に応じ、恵子さんに「待っていろと伝えたい」などと心境を語りました。

有本恵子さんは、39年前の昭和58年、23歳のとき、ロンドンでの留学を終えてヨーロッパを旅行中に北朝鮮に拉致されました。
12日は恵子さんの62歳の誕生日で、父親の明弘さんが神戸市長田区の自宅でNHKの取材に応じ「生きているなら恵子は帰ってこられる。待っていろと伝えたい」と心境を語りました。

そして、政府に対し、アメリカと連携して北朝鮮との関係が深い中国にも働きかけるなど、あらゆる手段を講じて拉致問題を解決するよう強く求めました。

家族は毎年、誕生日に手作りのハンバーグやケーキなどを用意して祝ってきましたが、おととし2月に母親の嘉代子さんが94歳で亡くなり、去年に続いてことしも特別な用意は控えました。

明弘さんは、恵子さんとの再会がかなわぬまま嘉代子さんが亡くなったことについて「もっと生きていてほしかったが、こればかりはしかたがない。恵子のことが心残りだと話していた。生きているうちに解決してほしかった」と話し、無念さをにじませました。