台湾 戦闘機墜落 防空識別圏侵入繰り返す中国機対応で負担増か

台湾空軍の主力戦闘機が11日、訓練中に墜落し、軍の元幹部は台湾が設定する防空識別圏への進入を繰り返す中国軍機への対応で、部隊の負担が増している影響もあるのではないかという見方を示しています。

台湾空軍によりますと、南部の嘉義基地に所属するF16V戦闘機が11日、訓練中に海に墜落しました。

軍や消防などが付近の海域を捜索していて、これまでに機体の一部が見つかりましたが、操縦していた若手パイロットの安否は分かっていません。

台湾空軍は保有するおよそ140機の主力戦闘機F16について、アメリカのロッキード・マーチン社の協力を得て、性能を向上させたF16Vへの改修を順次進めていて、改修された機体による部隊の発足式が2か月前に行われたばかりです。

墜落の原因は明らかになっていませんが、台湾空軍の張延廷元副司令官はNHKの取材に対し、墜落した戦闘機のパイロットの飛行時間の累計が少なかったと指摘したうえで、防空識別圏への進入を繰り返す中国軍機への対応で部隊の負担が増している影響で、経験の浅いパイロットの訓練を後回しにせざるをえない状況もあるのではないかという見方を示しています。