東京都 新型コロナ 2198人感染確認 2000人超は去年9月4日以来

東京都内の12日の感染確認は去年9月以来2000人を超えて2198人となり、感染の急拡大が続いています。また12日、都に報告が入ったスクリーニング検査の結果、都内では9割がオミクロン株に感染している疑いがあるということで、都の担当者は「オミクロン株の感染力の強さなどから感染が広がっている。感染確認がどこまで増えるかわからない状況だ」と述べて、強い危機感を示しました。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の男女合わせて2198人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

11日の2倍以上、1週間前の水曜日の5倍余りで感染の急拡大が続いています。

都内で一日の感染確認が2000人を超えるのは、およそ4か月前の去年9月4日以来です。また12日までの7日間の平均は1148.7人で1000人を超えました。前の週の847.1%で8倍を超える増加になっています。

7日間平均は今月1日に60.1人で、ことしに入って19倍余りに急増しています。

感染が確認された2198人のうち
▽年代別で最も多いのが20代の745人で全体のおよそ34%です。
次いで
▽30代が436人でおよそ20%です。

▽20代と30代を合わせると全体の半分余りを占めています。

全体の半数近い1071人がワクチンを2回、接種していました。

スクリーニング検査で9割がオミクロン株感染疑い

また12日、都に報告が入った新型コロナの感染者294人分のスクリーニング検査で90.5%に当たる266人がオミクロン株に感染している疑いがあるとわかったということです。

一日に報告件数のうち、オミクロン株の感染疑いが9割を超えたのは、これが初めてです。

都の担当者は「おととしから去年にかけては年末年始をすぎるとピークを越えたが、オミクロン株の感染力の強さや置き換わりが進む最中であることもあって感染が広がっていると思う。どこまで増えるかはわからない状況だ」と述べて、強い危機感を示しました。

そのうえで「都民には感染が広まる危機的な状況だと認識していただき、今まで以上に感染防止対策をとってほしい」と呼びかけました。

一方、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日と同じ4人でした。

死亡した人の発表はありませんでした。

小池知事「機動的かつ迅速に対応していきたい」

東京都の小池知事は記者団から12日の都内の感染確認が2000人を超えたことについて受け止めを聞かれたのに対し「検査が少なかった3連休のあとという影響もあるが、それ以上にオミクロン株の拡大の力が強いと言わざるをえない」と述べました。

そのうえで「今週中にさまざまな分野の専門家の意見を聞くことになっている。最新の感染状況の推移、医療提供体制などの状況を踏まえて必要な場合には時機を逸することなく機動的かつ迅速に対応していきたいと考えている」と述べました。