12月の街角景気 4か月連続で改善 感染落ち着きが影響か 内閣府

働く人たちに景気の実感を聞く、内閣府の景気ウォッチャー調査で、先月の景気の現状を示す指数は、前の月を0.1ポイント上回る56.4となり、4か月連続で改善しました。

景気ウォッチャー調査は、2000人余りの働く人たちを対象に、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数にしています。

先月25日から31日にかけて行われた今回の調査では、景気の現状を示す指数が56.4となり、前の月を0.1ポイント上回って、4か月連続で改善しました。

8年ぶりの高さとなった去年11月の指数をさらに上回り、比較が可能な2002年以降で2番目に高い水準となっています。

調査の期間中、新型コロナウイルスの感染者数が全国的に落ち着いていたことが影響したものとみられ、南関東のデパートから「おせちやクリスマスケーキなどが好調に推移している」という声が寄せられたほか、北海道の旅行代理店からは「航空機の利用者が増加している。帰省などの生活需要や冬の観光需要も回復してきている」といった声が出されました。

内閣府は、景気の現状に大きな変化は見られないとして「新型コロナウイルスの影響は残るものの、持ち直している」という基調判断を維持しました。

一方、2か月から3か月後の景気の先行きを聞いた指数は、前の月を4ポイント下回る49.4となり、オミクロン株への懸念や原油や原材料の価格上昇から2か月連続で悪化しました。