文科省 個別入試の結果で合否判定するよう各大学に異例の要請

新型コロナウイルスの影響で「大学入学共通テスト」を受けられなかった受験生のため、文部科学省は、各大学に対して個別入試の結果で合否判定するよう異例の要請を行いました。

「大学入学共通テスト」は、
▽本試験は今週末の今月15日と16日に、
▽追試験は今月29日と30日の日程で実施されます。

文部科学省は、新型コロナに感染したり、濃厚接触者になったりして本試験も追試験も受けられなかった受験生のため、個別の入試の結果などで合否判定するよう、全国の大学などに11日夜、文書で要請しました。

要請ではこのほか、各大学の個別入試についても、追試験や振り替え試験を受けられなかった受験生のため、面接や小論文などによる再度の追試験を新たに実施するよう求めるとともに、これにより入学が4月以降になることも可能にすると通知しました。

共通テストの開始が迫る中、国がこうした要請を行うのは異例で、文部科学省は大学側に理解を求めながら進めていくとしています。

また、中学や高校の入試についても、追試験の実施や調査書などの書類のみでの選考といった柔軟な対応を全国の教育委員会などに求めました。