感染・濃厚接触の医師 無症状の場合 オンライン診療が可能に

新型コロナウイルスの感染が急拡大し、医療現場の人手がひっ迫している地域があることから、厚生労働省は医師がみずから感染したり濃厚接触者になったりしても無症状の場合は自宅などからオンライン診療を行えるとする通知を出しました。

新型コロナウイルスの感染の急拡大に伴い沖縄県では医師や看護師が感染したり濃厚接触者となったりして自宅待機などを余儀なくされることで働けなくなる人が相次ぎ、一部では診療にも影響が出ています。

こうした状況を受け厚生労働省は医師がみずから感染したり濃厚接触者になったりしても、無症状の場合は自宅や宿泊療養施設などからオンライン診療や電話による診療を行うことができるとする文書を全国の自治体に通知しました。

このほか厚生労働省は医師などの医療従事者が濃厚接触者になった場合、無症状で毎日業務を始める前に検査を受けて陰性が確認されるなどすれば、感染対策をとったうえで医療現場で働くことができるとする通知も去年夏に出しています。

オミクロン株による感染者は軽症や無症状の患者が多いとされる中、こうした措置を医療現場のひっ迫の軽減につなげられるかが問われることになります。