世界銀行 ことしの世界経済 変異ウイルスなどで成長鈍ると警鐘

世界銀行は、2022年の世界経済全体の成長率がプラス4.1%と、去年と比べて1.4ポイント低くなるとの見通しを明らかにしました。変異ウイルスの影響やインフレなどを背景に、世界経済の成長が鈍っていくと警鐘を鳴らしています。

世界銀行は11日、最新の経済見通しを発表し、ことしの世界全体の成長率は、去年のプラス5.5%から1.4ポイント下がって4.1%になるとしています。

ワクチンの普及などで大幅な回復となった去年からの反動に加え、変異ウイルスのオミクロン株や世界的なインフレの影響を理由に挙げたうえで、世界経済の成長が鈍っていくと警鐘を鳴らしています。

このうち、
▽アメリカは去年の5.6%から、3.7%に、
▽中国は去年の8.0%から、5.1%に、それぞれ減速を見込んでいます。

また、
▽ユーロ圏も去年の5.2%から、4.2%に下がる見通しです。

一方、
▽日本は経済活動の規制が長引いたことなどで去年の経済成長が1.7%に抑えられ、ことしは2.9%の成長になるとしています。

世界銀行は、先行きのリスクとして、インフレ抑制のためにアメリカなどで金融の引き締めが速まることや、拡大する途上国の債務の問題を挙げていて、マルパス総裁は「多くの国が望ましい成長軌道に乗るためには、世界レベルでの協調と包括的な政策対応が不可欠だ」と指摘しています。