南海トラフ 「特段の変化なし」 巨大地震 可能性評価検討会

南海トラフで巨大地震が起きる可能性を評価する定例の検討会が開かれ、「特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。専門家でつくる検討会は、南海トラフの想定震源域やその周辺で観測されたデータを分析しました。

先月3日、巨大地震の想定震源域にあたる紀伊水道でマグニチュード5.4の地震が発生し、和歌山県御坊市で震度5弱の揺れを観測しましたがこの地震のあとも、震源周辺の地殻変動の状況などに変化はないということです。

また、想定震源域やその周辺では「深部低周波地震」と呼ばれる小規模な地震などが観測されていますが、いずれもこれまでたびたび観測されている現象だとしています。

こうしたことを踏まえ、検討会は「大規模な地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。

検討会の会長で、防災科学技術研究所の平田直参与は「特段の変化は観測されていないが、フィリピン海プレートは確実に陸側のプレートに沈み込んでいて、いずれこのひずみが解消され、大きな地震が起きると考えられる。国の地震調査研究推進本部も今後30年以内に70%から80%という非常に高い確率で地震が起きると評価しているため、改めて地震への備えを進めていただきたい」と呼びかけました。