新型コロナ レベル判断のための指標 2指標10項目(10日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、医療のひっ迫の度合いをより重視して対策を行うとする新たな考え方をまとめました。
分科会は、医療がどれだけひっ迫するかは、各都道府県で異なるため、レベルの判断は都道府県が行うとしています。

これを受けて内閣官房は、都道府県がどのレベルにあるか判断するための指標として「医療提供体制等の負荷」と「感染の状況」の2つを示すことにしました。

このうち、「医療提供体制等の負荷」には「確保病床の使用率」、「重症確保病床の使用率」、「入院率」とその「先週比」、先週と比べた「重症者数の推移」の5つの項目があります。

また、「感染の状況」には、「PCR検査の陽性率」、10万人当たりの「新規陽性者数」、「新規陽性者数」の「先週比」と「先々週比」、「感染経路が不明な人の割合」の5つの項目があります。

今月10日時点で内閣官房が発表したのは北海道、福島県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、愛知県、三重県、滋賀県、大阪府、鳥取県、広島県、山口県、福岡県、沖縄県の15都道府県のデータです。

「医療提供体制等の負荷」

まず、「医療提供体制等の負荷」です。

【「確保病床の使用率」】
・北海道で7%、
・福島県で14%、
・千葉県で9%、
・東京都で11%、
・神奈川県で7%、
・新潟県で17%、
・愛知県で7%、
・三重県で7%、
・滋賀県で34%、
・大阪府で16%、
・鳥取県で20%、
・広島県で30%、
・山口県で38%、
・福岡県で6%、
・沖縄県で40%です。

【「重症確保病床の使用率」】
・北海道で0%、
・福島県で2%、
・千葉県で0%、
・東京都で10%、
・神奈川県で1%、
・新潟県で0%、
・愛知県で1%、
・三重県で0%、
・滋賀県で0%、
・大阪府で3%、
・鳥取県で0%、
・広島県で24%、
・山口県で2%、
・福岡県で1%、
・沖縄県で38%です。

【「入院率」とその「先週比」】
・北海道が28%で1.05倍。
・千葉県が12%で3.64倍。
・東京都が14%で0.53倍。
・神奈川県が7%で、先週比のデータはありませんでした。
・新潟県が28%で、先週比のデータはありませんでした。
・愛知県が10%で0.91倍。
・滋賀県が27%で、先週比のデータはありませんでした。
・大阪府が16%で0.52倍。
・鳥取県が100%で、先週比のデータはありませんでした。
・広島県が8%で、先週比のデータはありませんでした。
・山口県が21%で、先週比のデータはありませんでした。
・福岡県が13%で0.87倍。
・沖縄県が3%で0.24倍。

それ以外の福島県、三重県は、いずれも適用外となりました。

《「適用外」について》
政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は「入院率」の指標について、以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万当たり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

【先週と比べた「重症者数の推移」】
数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。

・千葉県で3.00倍、
・東京都で2.33倍、
・大阪府で2.04倍、
・福岡県で1.00倍、
・沖縄県で2.57倍です。

それ以外の10の道県ではデータがありません。

感染の状況

次に「感染の状況」です。

【「PCR検査の陽性率」】
最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

・北海道で3.4%、
・福島県で1.0%、
・千葉県で2.0%、
・東京都で5.8%、
・神奈川県で2.0%、
・新潟県で1.7%、
・愛知県で0.4%、
・三重県で0.2%、
・滋賀県で10.0%、
・大阪府で5.8%、
・鳥取県で1.7%、
・広島県で2.0%、
・山口県で1.2%、
・福岡県で3.1%、
・沖縄県で14.6%でした。

【10万人当たりの「新規陽性者数」】
人口10万当たりの最近1週間の新規陽性者数です。

・北海道で11人、
・福島県で7人、
・千葉県で18人、
・東京都で39人、
・神奈川県で20人、
・新潟県で17人、
・愛知県で20人、
・三重県で7人、
・滋賀県で34人、
・大阪府で43人、
・鳥取県で15人、
・広島県で100人、
・山口県で71人、
・福岡県で18人、
・沖縄県で498人でした。

【「新規陽性者数」の「先週比」】
数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。

・北海道で3.94倍、
・福島県で8.13倍、
・千葉県で10.99倍、
・東京都で10.23倍、
・神奈川県で11.89倍、
・新潟県で6.16倍、
・愛知県で12.91倍、
・三重県で21.33倍、
・滋賀県で7.47倍、
・大阪府で8.52倍、
・鳥取県は先週比のデータはありませんでした。
・広島県で18.22倍、
・山口県で7.20倍、
・福岡県で16.68倍、
・沖縄県で19.10倍でした。

【「新規陽性者数」の「先々週比」】

・北海道で4.26倍、
・福島県で6.84倍、
・千葉県で26.95倍、
・東京都で20.08倍、
・神奈川県で10.55倍、
・新潟県で12.32倍、
・愛知県で42.06倍、
・三重県で128.00倍、
・滋賀県で23.90倍、
・大阪府で22.08倍、
・鳥取県は先々週比のデータはありませんでした。
・広島県で214.38倍、
・山口県で63.40倍、
・福岡県で12.29倍、
・沖縄県で56.26倍でした。

【「感染経路が不明な人の割合」】

・北海道で34%、
・福島県で42%、
・千葉県で66%、
・東京都で64%、
・神奈川県で62%、
・新潟県で32%、
・愛知県で50%、
・三重県で10%、
・滋賀県は報告なし、
・大阪府で61%、
・鳥取県で13%、
・広島県で41%、
・山口県で23%、
・福岡県で61%、
・沖縄県で68%でした。