大阪府 半月でほとんどがオミクロン株に置き換わり

大阪府が新型コロナの変異ウイルスの感染状況を調べたところ、今月初めまでのおよそ半月の間に、ほとんどがオミクロン株に置き換わっていたことが分かりました。府は今後もオミクロン株の感染拡大が続くとして、警戒を呼びかけています。

大阪府はオミクロン株の市中での広がりを把握するため、先月から今月にかけて、新型コロナに感染したすべての人を対象に、別の変異ウイルスのデルタ株の割合から状況を調べるスクリーニング検査を実施しました。

デルタ株への感染が確認されなければ、オミクロン株の感染の疑いがあるとするもので、このほど、先月1日から今月5日までの検査結果がまとまりました。

それによりますと、先月13日に初めてオミクロン株への感染の疑いのある人が1人確認されました。

これ以降、感染が疑われる人の割合が増え、府が初めて市中感染が確認されたと発表した先月22日時点で感染が疑われる人は、50%に達していたことが分かりました。

これは、検体を採取してからオミクロン株への感染を確定させて発表するまでに数日かかるためで、この時点で、すでに半数程度の割合で置き換わりが進んでいたことになります。

その後も、オミクロン株への感染が疑われる人の割合は急増し、今月1日には87.3%、5日には100%に達していて、およそ半月の間に、ほとんどがオミクロン株に置き換わっていたことが分かります。

府では、現在は感染者のほとんどがオミクロン株に感染しているとみていて、今後も感染拡大が続くとして警戒を呼びかけています。