沖縄駐留米海兵隊約5000人移転 グアムの基地 運用開始式典延期

アメリカ軍は、沖縄などに駐留するアメリカ海兵隊のうちおよそ5000人の移転先となるグアムで、新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、1月下旬に予定されていた、基地の運用開始の式典を延期すると発表しました。

在日アメリカ軍は、沖縄の基地負担を軽減するため、沖縄に駐留する海兵隊の一部をグアムに移転する再編計画を立て、グアムのアメリカ軍基地、キャンプ・ブラズには沖縄からおよそ4000人、アメリカなどから1000人の、合わせて5000人が移転する予定です。

現地では、キャンプ・ブラズの運用開始を記念する式典が1月27日に開かれる予定でしたが、アメリカ海兵隊は、現地で新型コロナウイルスの感染が拡大していることから式典を延期すると、11日発表しました。

新たな日程は未定だとしたうえで、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための手段を講じ、安全な方法で式典を実施するとしています。

アメリカ海兵隊の沖縄からグアムへの移転をめぐっては、1月7日に開かれた日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」の中で再来年から開始することで一致しています。