経団連 十倉会長 オミクロン株“科学的データに基づき対策を”

新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて、経団連の十倉会長は11日の定例会見で、経済への影響は予断を許さないとしたうえで、政府に対しては、オミクロン株による重症化リスクなど、科学的なデータに基づいた対策を取るよう求めました。

この中で十倉会長は、オミクロン株の感染の急拡大による経済への影響について「一時的には世界経済の回復のブレーキになると思うが、それが重大なものなのか軽微なのか、今の時点では予断を許さない。少し様子を見ないといけない」と述べました。

そして、水際対策の維持など政府の新たな対策については「まず大きく網を打って、絞っていくやり方は正解だと思う」としたうえで「もう少し科学的なデータや見解を待たなければならないと思う。不安心理だけをあおってもしかたないので、われわれは正しく恐れたい」と述べ、政府に対して、オミクロン株による重症化リスクなど科学的なデータに基づいた対策を取るよう求めました。

また、政府が、経済界に対して、数値目標を示さない形でテレワーク推進への協力を求めていることについては「われわれは一律の要請だとは捉えていない。これまでのリモートワークの知見も生かして、事業継続の観点から柔軟にやりたいと思う」と述べました。