北海道 12時間で降雪量60センチ超える 猛吹雪や交通影響に警戒

急速に発達する低気圧の影響で北海道ではこの12時間に降った雪の量が60センチを超える大雪となっています。

北日本を中心に風も非常に強く海上は大しけとなっていて、気象庁は猛吹雪や大雪による交通への影響などに警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、日本海北部の低気圧と、北海道付近で急速に発達する2つの低気圧の影響で、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北日本や北陸、近畿などで雪が降っています。

北海道では11日夜から雪が強まり、
午前8時までの1時間には
▽層雲峡で12センチ、
▽中頓別町や美深町で9センチの雪が降りました。

十勝地方では、この12時間の雪の量が60センチを超える大雪となっています。

また、沿岸部を中心に非常に強い風が吹き、
▽山形県酒田市の飛島で午前5時20分すぎに40メートルちょうど、
▽北海道根室市の納沙布で午前7時半ごろに34.1メートルの最大瞬間風速を観測しました。

北海道東部で大雪、北日本~北陸は暴風雪に

今後の見通しです。

北日本と北陸を中心に暴風雪となり、特に北海道では見通しの全くきかない猛吹雪となるおそれがあります。

13日にかけて予想される最大風速は、
▽北海道と、東北の日本海側で25メートル、
▽新潟県で23メートルで、
▼最大瞬間風速は35メートルに達する見通しです。

波も高く、北日本と北陸で大しけが続く見込みです。

雪の見通し

13日は北日本と東日本の上空にさらに強い寒気が流れ込み、14日にかけて広い範囲で大雪となる見込みです。

13日朝までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、
▽東北の日本海側で70センチ、
▽北海道と新潟県で50センチと予想されています。

その後、14日の朝までの24時間には
▽北陸と新潟県、近畿で60センチから80センチ、
▽東北の日本海側で50センチから70センチ、
▽中国地方で40センチから60センチ、
▽北海道で30センチから50センチ、
▽九州北部で5センチから10センチの雪が降る見込みです。

冬型の気圧配置は14日にかけて続くため、日本海側を中心に積雪が増え、太平洋側の平地でも雪が降るところがある見込みです。

気象庁は猛吹雪や大雪による交通への影響のほか、暴風や高波への警戒を呼びかけています。

積雪が急に増えている地域では、なだれや着雪による停電にも十分注意してください。

過去にも車の立往生や事故などが起きています。
最新の気象情報を確認し、不要不急の外出は控えるようにしてください。

雪と風で60便欠航 12日も50便欠航

雪や風の影響で11日発着する空の便の一部で欠航が出たほか12日も午前中を中心に一部の便の欠航が決まりました。

11日午後7時現在で欠航したか、欠航が決まった便は
▽日本航空が新千歳空港と羽田空港などを発着する42便、
▽全日空が羽田空港と新千歳空港などを発着する18便となっています。

また、12日も午前中を中心に一部の便の欠航が決まっています。
▽全日空は羽田空港と新千歳空港や秋田空港などを発着する31便
▽日本航空は羽田空港と秋田空港を発着する便など19便となっています。

ほかの航空各社も悪天候に伴う欠航や遅延が一部で発生する可能性があるとして、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

「急発達低気圧」と「湿った雪」の注意点

今回、大雪や暴風雪をもたらす低気圧は急速な発達が予想されています。

「広い範囲」での暴風雪や暴風に警戒するとともに、低気圧が近づく北海道の太平洋側を中心として、「湿った雪」による停電などへの備えが必要です。

急速に発達する低気圧とは 風の強い範囲広くなりやすい

気象庁によりますと、「急速に発達する低気圧」とは中心の気圧が24時間以内に20ヘクトパスカル以上低下し、勢力を強める低気圧のことです。

11日午前は、日本海と日本の南に2つの低気圧があり、日本の南にある低気圧の中心気圧は11日午前9時の段階で1006ヘクトパスカルでしたが12日の朝9時には北海道付近で976ヘクトパスカルと予想されています。

30ヘクトパスカル気圧が低下し急発達する見通しです。

台風は中心付近に勢力が集まるのに対し、今回のような低気圧は、風の強い範囲が広くなりやすいのが特徴です。

低気圧に比較的近い北海道や東北だけでなく、新潟県、北陸、近畿でも暴風雪や暴風に警戒が必要です。

屋外は危険 猛吹雪に警戒

視界が悪い中で車を運転すると、突然、前方に車が見えてブレーキが間に合わず、追突するおそれもあります。

暴風雪のおそれがある時は車であっても外出は控えるようにしてください。

湿った雪の着雪 “停電”への備え 改めて確認を

また、太平洋側から北海道へ進む低気圧が南から暖かく湿った空気を引きこむため、北海道の太平洋側を中心に水分を多く含んだ湿った雪が降るおそれがあります。

湿った雪は重いため、木や電線に付着する「着雪」が起き、停電になることもあります。

食料や燃料の備蓄、電気を使わない暖房器具の準備など、停電への備えを改めて確認してください。

除雪車の点検作業 北海道 釧路

11日夜から12日にかけての大雪に備えて、北海道釧路市では除雪車の点検作業が行われました。

このうち、釧路市益浦の除雪センターでは、除雪を請け負う建設会社の社員2人が除雪車の点検を行いました。

運転席に乗り込んでライトが点灯するかや、雪を押しのけるブレードと呼ばれる金属板が異常なく動くかなどをチェックしていました。

釧路市ではこの冬、369台の除雪車が市内9か所に配備されていて、幹線道路で10センチ、生活道路で15センチを超える積雪があった場合に出動します。

釧路市東部東地区除雪センターの越田太郎センター長は「準備はできているので、安全、迅速に作業を進めて、何とか朝までには除雪を終わらせたいです」と話していました。

市はスムーズな除雪のため、路上駐車をしないことや、住宅の敷地内の雪を道路に出さないよう呼びかけています。