修学旅行などの学校行事 行うべきか 校長が医師に意見聞く会議

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京 八王子市で修学旅行などの学校行事を行うべきかどうか、小中学校の校長が医師に直接意見を聞く会議が11日、開かれました。

この会議は東京 八王子市が、小中学校から学校行事の実施に関する問い合わせがあったことを受け、急きょオンラインで開き、各学校の校長や感染症に詳しい医師などが参加しました。

この中で、校長から「オミクロン株への不安で来月予定している宿泊を伴う行事を行うべきか迷っている」などという質問が出されました。

これに対し、医師は「感染力や重症化のリスクがはっきり分かっていないところもあるので、いま判断するのはむずかしい」とか「中学生ならワクチンを接種できるので、それを参加の条件にするという方法も考えられる」などと答えていました。

八王子市は、新型コロナへの対応をめぐる学校や高齢者施設の担当者などの疑問に医師が直接答える会議を、今後も必要に応じて開いていくことにしています。

会議に参加した市立松木中学校の大熊一正校長は「学校行事の実施が厳しい社会的な状況だが、学びの機会を確保することとのバランスが難しく、判断に迷うことも多いので、専門家の意見を聞けるのは非常にありがたい」と話していました。

八王子市医療保険部の菅野匡彦課長は「100%大丈夫という答えがない中だが、教育活動を進めることも大事だ。専門家の意見を直接聞いて参考にしてほしい」と話していました。