ミャンマー 日本財団が現地の赤十字にワクチン200万回分寄付

クーデター後の混乱が続くミャンマーで人道支援活動を続けている現地の赤十字社に対して、日本財団が新型コロナウイルスのワクチン200万回分を寄付することになり、9日、最初の配布分が現地に届けられました。

9日朝早く、ミャンマーの最大都市ヤンゴンの国際空港に届けられたのは、インド製の新型コロナウイルスのワクチン100万回分です。

ミャンマーの紛争問題に長年取り組んでいる日本財団が、現地で人道支援活動を続ける赤十字社に合わせて200万回分を寄付することを決め、9日は空港で引き渡し式が行われました。

ミャンマーで去年夏に新型コロナウイルスの感染が急拡大した際には、もともとぜい弱だった医療体制が崩壊状態に陥って、多くの人が命を落としています。

中国やロシア、インドから調達したワクチンの接種が進められていますが、感染の再拡大を防ぐためには接種を加速させることが課題になっていて、今回寄付されたワクチンは、今月中に届く見通しとなっている残りの100万回分と合わせ、各地に配布されるということです。