東京都内のコロナ専門病院 職員の3回目接種 前倒しで実施

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京都内の新型コロナ専門病院では職員への3回目のワクチン接種を急ピッチで進めています。

東京 中央区の石川島記念病院は、もともと回復期のリハビリを専門に行う病院でしたが、去年9月、軽症や中等症の新型コロナ患者を受け入れる病院に転換しました。

9日の時点で、軽症から中等症の患者合わせて4人が入院しているほか、年末に入院していた1人がオミクロン株に感染していたということです。

この病院では、職員への3回目のワクチン接種を2回目から8か月間隔を空けて今月以降、行う予定でしたが、感染が急拡大し、職員の間で早めの接種を希望する声が上がったことを受けて、急きょ去年の年末から始めたということです。

医師と看護師への接種はすでに終え、7日は放射線技師や事務職員などが仕事の合間に3回目の接種を受けていました。

この病院では、今週中に職員全員の接種を終える予定だということです。
石川島記念病院の重田洋平院長は「僅かだが接種を前倒しして行うことで、専門病院としての役割を担い、オミクロン株にも安心して対応できると考えている。オミクロン株については重症化率が低いとはされているが、患者が増えれば医療のひっ迫は当然起こる可能性がある。日頃の感染対策の徹底をお願いしたい」と話していました。